みなさんこんにちは。
ブログ担当2回目ってことで、今回は『侍1』を振り返りながら、
色々書いてみようかなと。
【新システムの創造と提案】
『侍1』は奇跡的に作り上げられたタイトルです。
神懸かっていた、少なくとも僕にはそう感じました。
というのも、発売の3ヶ月前には、殆ど遊べる状態には無かったからです。
スタッフもゴールが見えない中、手探り状態。
ただディレクター(中西氏)だけが、全てをイメージしていた状況。
最後の1ヶ月半くらいの、ゲームが組み上がっていく過程は、
本当に圧巻でした。
アクワイアスタッフの血が滲むような努力の賜物です。
(詳細は「侍はこうして作られた」という本を読むと良く判ります)
こうして作られた『侍1』では、画期的なシステムである
・会話中に行動出来る
・戦闘中に会話が出来る
・ストーリー上の立場によって、同じイベントを逆の立場から体験できる
・殺陣を意識した戦闘
などなど、
それまでのゲームには無かったシステムが生み出されました。
独特の殺伐とした世界観とグラフィックも特徴的でした。
死にそうだから「ごめん、許して!」って言えるゲームなんて無かったですし、
主人公が簀巻きにされるゲームも見たことがないでしょww
ただ新しいシステムで、デバッグ・調整も膨大になってしまいましたし、
急ピッチがゆえに、残念ながら大きなバグが残ってしまい、
鍛えた刀がロストしてしまうという仕様から、
ユーザーさんからは多くのお叱りを受けることになりました。
本当に申し訳ないと思っています。
それにも関わらず、時代のニーズにマッチした世界観と
ゲームシステムが支持されたこと、
そして次回作以降への期待の大きさも凄まじく、
想像以上の反響があったのも、このタイトルの強い運を感じました。
【プロモーションが難しかった...】
正直、それまでのゲームに比べて
プレイヤーは何をすればいいのか判り難いゲームでしたし、
画面イメージもかなり地味目になってしまうタイトルでしたので、
プロモーションは相当苦しんでました。
新ジャンルと言っていいほどの内容でしたが、
ゲーム内容を詳細に語るよりも、世界観・雰囲気・コピーで
実に効果的な展開をしたと思います。
「坪八」の「一発」など、プロモーション部隊は頭をひねりながらも
インパクトのあるプロモーションを考え実行してくれました。
それでも更に少しでも売りが欲しいと思い、マスターアップ直前に
「無限の住人」(沙村広明氏)の「万次」というキャラを
隠しキャラにしたいと開発に伝えたところ、
本気で引かれましたww
実はもっと早い段階で講談社とは話をしていて、
一回断られてしまっていたので、
開発的には、もうその話は無しねってことになってました。
しかし諦めきれずにしつこくアプローチし続けたところ、
なんとか先方から快い返事を頂けました。
さてここで問題です。開発は既にマスター時期です。
発売日もずらせません。スタッフも疲弊していますし殺気立っています。
この時期、追加仕様の話は普通にドン引きされますし、
何よりモチベーション・信頼の低下にも繋がりかねます。
とはいえやっぱり入りませんでした、では沙村先生に顔向けできません。
デザイナーの小池さんに「何とか頼む!!m(_'_)m」と懇願すると、
「実は既にちょっと作ってあったんですよね〜」といわれ、
「一週間あれば何とかしますよ!」と言ってくれました。
こうして無事滑り込みで万次登場!ってことになったのでした!
沙村先生、本当にありがとうございました。
...更に言えば、本当は「凛」もOKが出てました。
ですが、「小池さん、凛も作ってあったりしない〜?」と
可愛く聞いてみたのですが、「凛は作ってないですね〜」と
笑顔で返されましたww
凛を使ってプレイしたかったですね〜。弱そうだけどww
【侍1から侍道3に受け継がれたモノ】
世界観・マップの作り、空気感も『2』よりは『1』に近いかと。
プレイしていて、「これだよ、これが侍道だよなぁ...」
と自然に言ってしまう位に、シリーズファンには安心して貰えると思います。
色々な要素がシリーズ通してちゃんと受け継がれています。
今回一番ユーザーさんに喜んで貰えると思うのが、
会話中に行動出来るシステムの復活ではないかなと。
これは『2』では泣く泣く諦めた仕様ですが、
今回の『3』ではちゃんと復活しています。
そして例によって例のごとく、アクワイア作女性キャラは、
今までのシリーズに劣ることなく、とても魅力的です!!
決して萌えに走らない、硬派で清楚な大和撫子を中心に、
色々なタイプをご用意しております。
ちなみに本作のヒロインは、既に露出した「蘭姫」ではございません。
『侍1』では「すず」をの目を大きくしてもらい、
『忍道』のでは「キヌ」のスタイルをスリムにしてもらいましたが、
今回は何とリテイク一切無しのヒロインです!
(もちろん、アクワイア内部では幾度となく修正を重ねてますよ!)
そして何と!『侍道3』のオープニングムービーには、
「蘭姫」は登場しても、本作ヒロインは登場しないという、
驚愕の事実!そんなムービーあるかしら?
この辺がspike×アクワイア的な感じでいいでしょ?ww
【開発状況:デバッグ・テストプレイ中...】
さて、開発進捗ですが、現在はほぼ終了しており、
日々デバッグ・修正とテストプレイを繰り返しています。
しかし侍道はプレイしていると、本当に想定外のことが起こります。
バグって意味ではなくて、面白いシチュエーションがって意味です。
膨大な仕様の中には、プロデューサーである僕らが知り得ていない、
開発スタッフが勝手に仕込んでいる面白要素が満載です!
>お前らは、知らなくていいのか!って突っ込みは無い方向で。。。
当然、台詞もシリーズ最大ボリュームです。
つまりおバカな台詞も過去最大ってことです(^-^)
「可愛いからっていきなり......!」
「もし、敵が攻めてきたらあたし可愛いから
狙われちゃう......。」
「わたしも、いつあの人たちに
かどかわされるのかと思うと......。
ああ、こわい......。」
「そんな、あんただけにみさえの秘密を
教えてア・ゲ・ル♪」
どんなシチュエーションでどんなキャラが言うのかはお楽しみに!
アクワイアの創造する世界は、キャラクターの造形はもちろん、
台詞、キャラ設定、性格、モーション、
全てにおいて独自色が強く、大真面目に作っている分、
お馬鹿さ加減が秀逸です。
これはどこのデベロッパーにも真似出来ないモノでしょう。
そんな魅力を失うことなく、更に色濃く反映された、
やればやるほど新しい発見がある『侍道3』。
その世界でぶらぶらしているだけでも楽しい、
そんなゲームになっています。
きっと皆さまには楽しんで頂けると確信しています。
ご期待くださいませ!